母の血液瘤 | artjackのプライベート日記

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11月の初めに母親がなにか調子が悪いということで行きつけのお医者さん


(もとより血圧が高く不整脈でお世話になっていた)に行くと、


長らく調子が悪いので大きい病院で精密検査してくださいということになりました。


母親はとしが年(79歳)なのでややこしいこと言われて入院なんて言われることを


薄々感じていたので大きな病院をさけていました。


そんなことを気にしている場合じゃないと私が説得して大きな病院に


見ていただいたら、すぐに精密検査のために入院ということになりました。


MRI検査を受けたら、なんと脳内大きな血液瘤が3つもみつかり、


次にカテーテル検査と進むのですが、軽い症状ならこの時点で処置ができます。


母の場合は大きすぎるということと、3つもあるということ、


そして何より発生している場所が良くなかったため、


カテーテル検査の結果を見て手術というながれになりました。


そして、カテーテル検査を行った後どうするかを主治医と母、私、妻で


話し合った結果手術して処置(クリッピング)をすることになりました。


母としてはこの年ですし手術は嫌なのでこのままだましだまし


いけないかと相談しましたら、「今この時点で手術したら


あと10年くらいは元気でいられますよ。」と励まされました。


もちろん、私たちの後押しもきいて母も納得し手術することになりました。


11月半ばに手術しました。手術には10%のリスクがあることは説明され


私たちも理解の上手術に挑みました。


予定では8時間の手術時間も、12時間かかりました。


実際頭を開けてみると1つの血液瘤がうすらうすら破けかけて


出血していたそうです。血液が流れ出すと脳内に貯まる問題がおこるので


慎重に手術をおこなわれました。


おかげさまで手術は成功、血液を取り囲んでいる神経にも


触らず無事生還できました。


術後の母を見ると切開部分がホッチキスで止められ


フランケンシュタインのようになっていました。


しかも、記憶が飛んでしまって今の状態が把握できないようになってしまいました。


通常は1週間もすれば頭が整理でき元に戻るのですが、


残念ながら母は2週間経った今も元に戻っていません。


インターネットで調べましたら、この症状は「せん妄」というらしく、


頭の手術以外にでも「せん妄」はおこるそうです。


症状としては認知症と同じなのですが、


違いはだんだん認知できなくなるのとは違いある時点のわかっている時から


突然に症状が発生するということらしいです。


若ければ元に戻り可能性が高いそうなのですが、70歳以上の高齢の問題や


喫煙など元の生活に問題があればなおるのにリスクとなりうるようです。


まだなおらないとは限らないので、希望を持って母を支えるつもりですが、


母がこんな生活を送るために手術を受けたわけではないはずだと思うと


手術を勧めた私はたいへん自己嫌悪に陥る毎日です。


先日は歩くのもふらふらで転けて、頭をうち大変のことになりました。


でも、あと1週間くらいで頭の傷もなおり病院は退院しなければいけないそうで、


元の生活(自由に一人暮らし)に戻れない現在では誰かが


24時間見てあげなければいけなくなりました。


本当に悔しい思いがいたします。


でも、手術は避けられませんでしたし処置も的確でした。


ただ、変わったのは母の命が安全になったことと、自活が出来なくなったこと


どちらの方が正解なのか?よかったのか?わからなくなりました。


こんなことはよくあるようです。今後は定期的にリハビリを行って


元の記憶を取り戻すほかないようでうですが、本人にも大変な新たな苦労が


待ち受けているのも否めません。